身体にも美容にも良い、と話に聞く豆乳ですが、その一方で「太りやすいのでは?」とも言われています。体調を整えるために、日常的に豆乳を取り入れたくても、太るかもしれないと思うと、なかなか実践できませんよね。実際のところはどうなのでしょう。今回は、豆乳が太りやすいと言われる原因と、その真相を解説いたします。豆乳の栄養の恵みを安心して、しっかりと受けられるように、ぜひ参考にしてください。
そもそも豆乳にはどんな種類があるの?
豆乳には、無調整豆乳と調整豆乳があり、その他には豆乳飲料があります。無調整豆乳は、大豆のみで作られており、シンプルに大豆の風味を味わえます。それに対して大豆以外に砂糖や大豆油、食塩などを加えて小さなお子様でも飲みやすくしたものが調整豆乳です。3つめの豆乳飲料は、さまざまなフレーバーが楽しめる飲料で、イチゴ味やコーヒー味などの商品がありますね。
それぞれのカロリーや栄養分の違いを見てみましょう。
豆乳の種類 | カロリー | タンパク質 | 糖 質 | 脂 質 |
無調整豆乳 | 113kcal | 8.3g | 3.3g | 7.3g |
調整豆乳 | 111kcal | 7.0g | 4.4g | 7.2g |
コーヒー味豆乳飲料 | 132kcal | 4.9g | 15.6g | 5.4g |
※豆乳200mlあたり
上記の表から、無調整豆乳と調整豆乳のカロリーの差は微量ですが、やはり、糖質が1番低いのは無調整豆乳ということが分かりました。無調整豆乳に比べると、フレーバーのある豆乳飲料は4.7倍もの糖質の量です。
豆乳が太りやすいと言われる2つの原因とは?
一体、なぜ豆乳は太りやすいと言われやすいのでしょうか、その原因は下記の2つです。
- 意外とカロリーが高い
- 調製豆乳と豆乳飲料は砂糖入り
例えば、ごはん小盛1杯(約100g)の糖質は35.6g、カロリーは156kcalです。無調整豆乳と比べると糖質は32.3gもの差がありますが、カロリーに関しては43kcalしか差がありません。そして、調整豆乳と豆乳飲料に関しては砂糖が添加されています。こういった点が、豆乳を飲むと太りやすいと言われる理由です。
豆乳を飲むと太りやすくなる3つのケースとは?
豆乳を飲んで太ったとされている点には、3つのケースが考えられます。順に見ていきましょう。
1.豆乳の飲み過ぎ
いくら身体によいとは言っても、どんなものでも必要以上に飲んだり食べたりしてはかえって身体に悪くなってしまいます。1日の総摂取カロリーもオーバーしてしまい、結果として太ってしまいます。
2.豆乳を寝る前に飲む
夜、寝る前の数時間は、できるだけ飲食は控えるのがダイエットの理想です。ところが、これまで寝る前に何も飲まなかった人が、その時間に豆乳を飲む習慣をつけると、やはり太りやすくなります。豆乳は、カロリーに関しては、小盛のごはんと大きな差がなかったからです。
3.調製豆乳や豆乳飲料を飲んでいる
飲んでいる豆乳が、無調整豆乳以外のものであるケースです。特に、その飲みやすさから、甘味のあるフレーバーの豆乳飲料をいつも飲んでいると、糖質の摂取量が多くなり太りやすくなります。
豆乳の栄養素とそのメリットを確認しよう!
豆乳には、大豆たんぱく質をはじめとして、11種類の栄養素があります。なかでもイソフラボンは、女性ホルモンの調整をしてくれる、女性に嬉しい栄養素であることはご存じではないでしょうか。豆乳が持つその他の栄養素には、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
豆乳の栄養素 | 身体に与える影響 |
大豆たんぱく | 筋肉や臓器を作る・血中のコレステロールを下げる |
イソフラボン | 女性ホルモン(エストロゲン)の調整・骨粗しょう症を予防 |
サポニン | 抗酸化作用あり、動脈硬化と老化を予防 |
レシチン | 血管を強くする・脳の活性化 |
ビタミンE | 抗酸化作用あり、血行を良くする |
ビタミンB | 肌荒れを予防・脳の機能を維持する |
カリウム | 血圧の安定・細胞を元気にする |
オリゴ糖 | 善玉菌を増やして腸内環境を整える |
マグネシウム | 血栓の予防・心臓や神経の働きを調節 |
葉酸 |
血液や細胞づくりのサポートをする |
銅 |
貧血予防・活性酸素の除去 |
このように豆乳の栄養素は、健康や美容に嬉しいはたらきを与えてくれるものが、たくさんあります。また、これらの栄養を摂取しつつ、腹持ちが良い点がメリットです。ですから、食前に飲むことで満足感が得られて、普段より食事の量が減らせるでしょう。
【結論】豆乳は飲み方に気をつければ太らない
豆乳を飲むと太る、と言われる原因には、飲む豆乳の種類や飲み方に理由がありました。太らないように、豆乳の栄養素の恩恵の受けるには下記の方法がおすすめです。
- 豆乳飲料はできるだけ避ける
- 1日に飲む豆乳の量を1~2杯までにする
- 豆乳を飲むタイミングは寝る前を避ける
- 食前か食事の代わりに豆乳を飲む
この点に気をつけて豆乳を飲めば、健康と美容に嬉しい豆乳の栄養素を上手にとり入れることが出来ます。暖かくなってきて、服装もだいぶ薄着になってきましたね。毎日の生活に豆乳をプラスして、美しく健やかな身体つくりをはじめませんか。