普段、どこででも買える身近な豆乳は、健康のために意識して取り入れている人も多いと思います。豆乳は、実は美容にも良い成分が豊富。豆乳を使った化粧品はとても人気があります。
本記事では、化粧品に使用される豆乳の成分や効果について、また、豆乳を使用したおすすめの化粧品をご紹介します。豆乳の美容成分が気になっている、肌に優しい自然由来の成分を使用した化粧品を探している、そんな人はぜひご覧ください。
豆乳の肌によい成分と意外な効果まで
大豆に含まれる大豆イソフラボンには、エストロゲン同様の働きがあることがわかっています。エストロゲンとは女性ホルモンの一種で、子宮や乳腺への作用があり、コラーゲンやヒアルロン酸の合成を活性化することが認められています。肌への効果として保湿、抗炎症、アンチエイジング、ニキビ抑制、美白、細胞賦活などが期待できます。
化粧品に最も良く配合されているのは、ダイズ種子エキス。マメ科植物ダイズの種子から抽出して得られるエキスです。化粧品として使用される場合は、パッケージや商品の裏側などに、次のような成分名で示されます。(医薬部外品である薬用化粧品は[ ]で表示)
- ダイズ種子エキス[ダイズエキス]:保湿、色素沈着抑制、抗老化、皮脂抑制、抑毛
- ダイズ油[大豆油]:エモリエント、基材(ベース)
- ダイズステロール:乳化安定剤、エモリエント
- レシチン[大豆リン脂質]:乳化、効果促進、保湿、刺激緩和
豆乳の意外な効果とは?
ダイズ抽出物に美白効果があることは、意外に思われるかもしれません。実は、美白効果でよく知られる「アルブチン」とほぼ同じくらい、また「アスコルビン酸」や「コウジ酸」よりも強いメラニン生成抑制効果があることが認められています。『豆乳イソフラボンシリーズ』を開発する、ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社が、大豆イソフラボンに含まれる「ゲニステイン」という成分の、美白作用とそのメカニズムを明らかにし、「日本農芸化学会」で発表しています。
豆乳配合の大人気スキンケアブランド
ノエビアグループの常盤薬品の人気ブランド『なめらか本舗・豆乳イソフラボンシリーズ』の公式サイトによると、イソフラボンは大豆に含まれているポリフェノールの一種。大豆の品種によって、含有しているイソフラボンの種類が違い、それぞれの種類によってさまざまな効果が期待できる成分です。
なめらか本舗・豆乳イソフラボンシリーズ
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『豆乳イソフラボンシリーズ』には、その違いに着目し、数種類の大豆由来の美容成分が配合されているそうです。55種類の大豆を研究し、一つ一つを丹念に調べて厳選された、美容効果の高い大豆を使用。「なめらか濃縮製法」という独自の製法で、豆乳の力を最大限引き出しています。自然の力に着目し、なめらかな素肌美に導いてくれる、無香料、無着色、無鉱物油の肌にやさしいスキンケアブランドとして、ドラッグストアやバラエティショップなどで販売され、メディアやSNSでも話題に!2022年には、より純度が高い高純度イソフラボンを精製することに成功し、リニューアル発売されました。大豆の品種にもこだわり、九州産丸大豆「ふくゆたか」が採用されています。
保湿ライン
九州産丸大豆「ふくゆたか」使用の豆乳発酵液(保湿成分)配合。肌を整えて、なめらかな素肌へ。肌を健やかに整えたい方へ。
美白ライン
北海道産丸大豆「ゆきぴりか」使用の豆乳発酵液(保湿成分)配合。肌荒れ&ニキビを予防しながら美白。
エイジングケアライン*
滋賀県産丸大豆「たまほまれ」使用の豆乳発酵液(保湿成分)配合。乾燥による小じわを目立たなくします。*年齢に応じたお手入れ
ハリつやライン
九州産丸大豆「ふくゆたか」使用の豆乳発酵液(保湿成分)配合。うるおいに満ちあふれたハリのあるつや肌に。年齢サインが気になり始めた方へ。
それぞれのラインには、数多くの商品があります。大豆発酵液と悩みに合わせたレチノールやセラミド、コエンザイムQ10などの美容成分を使用していて、SNSでもいつも話題になっています。
豆腐の盛田屋の豆乳スキンケア
次に『豆腐の盛田屋』の豆乳スキンケアをご紹介します。豆腐を製造する女性スタッフの手が美しくなった、という声から、豆腐の持つ肌への効果に着目。その力を最大限に引き出すために、試行錯誤してたどり着いたのが発酵技術です。日本の食にもなじみが深い「発酵」と組み合わせて浸透性を高め、独自のスキンケア美容成分「豆乳発酵液」を開発しました。豆腐の盛田屋がこだわっているのは、「豆乳の質」。国産の遺伝子組換ではない2種類の大豆、佐賀県産「フクユタカ」、北海道産「とよまさり」と、宮崎県椎葉村の天然の湧き水でつくられる盛田屋の豆乳は、一般豆乳に比べて約1.5倍も濃厚に仕上がります。(※消費者庁の品質表示基準で定められた豆乳と比較)
また、豆腐作りの過程で生まれる「おから」から、セラミドを抽出することにも成功し、国産大豆100%の盛田屋の“おから”から抽出したセラミドと、福岡産のしょうゆから抽出されたヒト型セラミドの、大豆から生まれた2つのセラミドを合わせた、世界で唯一の「大豆セラミド」を開発、使用しています。
盛田屋の豆腐の材料は「水」「大豆」「にがり」のみ。そのため、原料へのこだわりに妥協せず、技を極め一丁に魂を込め作られています。化粧品も同じように、余計なものは含まず、自然の素材を活かしています。※無着色、無香料、無鉱物油、パラベンフリー、合成界面活性剤不使用
豆腐屋らしく、シンプルな製品作りをモットーとしている盛田屋の、丁寧でやさしい商品のラインナップは次の通りです。
豆腐の盛田屋スキンケアシリーズ
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自然生活
変化にゆらぐあなたのお肌をやさしく、「自然生活」シリーズ。自然の力強さで本来の美しい素肌に導き、新しい感動を届けるスキンケアです。
豆花水
シャクナゲ花酵母エキスと、豆乳発酵エキスの高い保湿成分で、ふっくらとした若々しい印象の肌へ導きます。
薬用どくだみ
豆乳の皮膚コンディショニング効果に合わせて、肌を整えるどくだみや、有効成分グリチルリチン酸ジカリウムを配合した薬用シリーズ。ニキビや肌荒れが気になる方に。
薬用美白つくも
美白の有効成分と、抗炎症作用のある成分を配合し、敏感肌でも使える美白シリーズです。
玉の輿
豆乳発酵液とヨーグルト液、ハチミツ、3つの保湿成分をたっぷり配合し、すぐに潤いのある肌に。
金のまゆ
スキンケアシリーズ最高峰。京都産の金色のまゆからとれる、ゴールドシルクエキス配合。
まとめ
豆乳は古くから日本で食されてきました。日本人の味覚にはもちろん、体にも肌にも合うのではないでしょうか?今回は、豆乳を使った化粧品を開発した2社の、スキンケアシリーズをご紹介しました。どちらも、大豆からできた豆乳の「肌を美しくさせる効果」に気付き、その力を最大限に引き出し、商品化して、多くの女性に支持されています。それは、肌と女性ホルモンが関係していること、豆乳には両方を整える作用があること、そして2つの会社が、それぞれに大豆という原料にこだわり、ていねいな商品作りをされていることが理由だということがわかりました。すべての人の肌に合うスキンケアはありませんが、日本に昔からある豆乳で作ったやさしいスキンケア化粧品、一度試してみませんか?