豆乳には、女性がキレイで健康に保てる栄養成分がたっぷり含まれています。しかし、具体的な効果は知らないという方が多いのではないでしょうか。そこで本記事では、豆乳を飲むことで期待できる、女性に嬉しい効果をくわしくご紹介します。
豆乳を飲むことで期待できる美容効果
豆乳には、女性の美容に欠かせない栄養成分がたっぷり含まれています。それぞれくわしく見ていきましょう。
〇美肌
美肌効果が期待できる主な栄養素は以下の3つです。
- 大豆イソフラボン
- サポニン
- ビタミンE
これらの栄養素には、それぞれ強い抗酸化作用があり、紫外線や外的環境から肌を守る効果や、老化の原因とされる活性酸素を抑制する働きがあります。活性酸素は、私たちが生活していくなかで、自然と蓄積されるものなのですが、体内に溜まり過ぎると細胞を傷つけ、シミやしわなどの老化現象を引き起こします。また、紫外線やストレスといった外的環境も、肌にダメージを与える原因の一つです。
豆乳を飲むことで、こういったトラブルを効果的に抑制し、美肌を維持する効果が期待できるといわれています。さらに、ビタミンEは、「若返りビタミン」といわれるほど、体内の代謝を活発化させますので、肌のターンオーバーを早める効果が期待できます。
〇薄毛予防
薄毛予防に期待できる主な栄養素は以下の3つです。
- 大豆イソフラボン
- 大豆たんぱく質
- レシチン
薄毛予防の効果として、最近注目されている大豆イソフラボン。女性の薄毛は、エストロゲンの低下によるものが大きいといわれています。エストロゲンは、出産や更年期を迎える過程で徐々に低下していきます。豆乳を飲むことで、大豆イソフラボンがエストロゲンの役割を補い、薄毛予防に役立つといわれています。
また、人間の髪は、食事から摂ったたんぱく質によって作られます。良質なたんぱく質である大豆たんぱく質で健康な髪を育て、レシチンで血行を促し、髪に栄養を行き届けるという効果が合わさることで、薄毛予防はさらに高められるといわれています。
〇ダイエット
ダイエット効果が期待できる主な栄養素は以下の3つです。
- ビタミンB群
- サポニン
- レシチン
豆乳には、糖質や脂質をエネルギーへと変換し、脂肪燃焼を高め、基礎代謝をアップするビタミンB群が豊富に含まれています。サポニンは、体脂肪の蓄積を抑制する働きがあり、レシチンには血行を促すことでむくみ防止の効果と脂肪を乳化させ、体外へ排出を補う効果があります。これらの効果は、豆乳を飲むことによって発揮され、脂肪を蓄えにくい痩せやすい体質へと導くことが期待できます。
豆乳を飲むことで期待できる健康効果
豆乳には、健康にも嬉しい成分がたっぷり含まれています。それぞれくわしく見ていきましょう。
〇糖尿病・心臓病の予防
糖尿病・心臓病の予防効果が期待できる主な栄養素は以下の2つです。
- 大豆イソフラボン
- サポニン
豆乳に含まれる大豆イソフラボンには、インスリンの過剰分泌を抑制し、血糖値を正常に保つ効果があるといわれています。そもそも、米国のマサチューセッツ大学の研究で、イソフラボンを豊富に含む大豆食品を食べると、糖尿病と心臓病のリスクが減少することが明らかになっています。血糖値の上昇は、心血管系の病気を引き起こす最大の危険因子です。豆乳を飲むことで、大豆イソフラボンと、血流の働きをサポートするサポニンの2つの効果で、コレステロール値を安定させ、糖尿病や心臓病のリスク低下が望めます。
〇貧血予防
貧血予防に期待できる主な栄養素は以下の2つです。
- 鉄
- 葉酸
豆乳に含まれる鉄分は、体内に酸素を循環させる重要な役割を担った、赤血球を作り出す栄養素です。葉酸は、その赤血球の生産をサポートする働きがあります。コップ1杯（200g）の豆乳に含まれるこの2つの成分は、1日の目安摂取量のおよそ1/5に匹敵します。女性は何かと鉄分が不足しがちです。毎日の食事に豆乳をプラスすることで、貧血の改善が見込めるでしょう。
〇腸内環境を整える
腸内環境を整える効果が期待できる主な栄養素は以下の2つです。
- 食物繊維
- 大豆オリゴ糖
この2つの栄養素は、腸内の善玉菌を増やすことで腸内環境を整え、便秘の予防や改善の効果に期待できます。食物繊維は、老廃物を体外へ排出する役割を持ち、大豆オリゴ糖は善玉菌のエサとなって腸内を活発化させ、便秘の改善へと導きます。豆乳を飲むことで、腸内環境が整い、腸内環境が整えば老廃物を体外へ排出し、美肌効果や免疫力のアップにもつながります。
〇骨粗しょう症の予防
骨粗しょう症の予防効果が期待できる主な栄養素は以下の3つです。
- 大豆イソフラボン
- カルシウム
- ビタミン
大豆イソフラボンに期待できる効果はまだまだあります。大豆イソフラボンは、エストロゲンを補う作用から、女性の更年期症状を緩和し、骨粗しょう症を予防する効果があります。さらに、豆乳には、骨を作るカルシウムやビタミンも豊富です。カルシウムやビタミンは、もろくなった骨を修復し、丈夫にする効果があります。骨の健康は、これらの栄養素をバランスよく摂取することで効果を発揮します。豆乳を飲むことで、骨から健康の維持を目指しましょう。
豆乳は適量を守って飲もう
豆乳には、美容や健康に役立つ成分がたっぷり含まれており、積極的に体に摂り入れたい飲み物です。ただし、いくら栄養効果が高いとはいえ、飲み過ぎには注意が必要です。豆乳は低カロリーといわれていますが、普段の食事に加えて何杯も飲んでしてしまうと、それだけカロリー摂取となり、肥満の原因になりかねません。
また、エストロゲンに似た働きを持つ大豆イソフラボンを摂り過ぎると、女性ホルモンのバランスが崩れ、月経不順や心身の不調などを招く恐れがあります。特に、サプリメントとしてイソフラボンを摂取している方は注意しましょう。豆乳を何杯も飲んでしまうと、知らず知らずのうちに、イソフラボンの過剰摂取となる場合があります。
豆乳の1日の目安摂取量は、特に決められていませんが、普段の食事に加えて飲む場合は、カロリーやイソフラボンのサプリメントとの併用に配慮し、コップ1杯（200g）程度に抑えておくとよいでしょう。豆乳は、昔から親しまれている良質なたんぱく源です。適量を守って、豆乳の栄養効果を最大限に摂り入れましょう。
