大豆には、体に良い成分が多く含まれているため、大豆を使った健康食品などをよく見かけます。そのため、「大豆は美容にも良さそう」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。この記事では、大豆に期待できる美容効果を具体的にご紹介します。
美しい肌を作り、肌を乾燥トラブルから守る
大豆には、ビタミンEやビタミンB6など、肌に良いとされる成分が多く含まれています。ビタミンの働きで、肌のバリア機能が保たれるため、肌の乾燥を防止する効果も期待できます。手軽に食べられて、幅広いアレンジレシピでおいしく食べられる大豆で、さまざまな肌トラブルを予防できるのは嬉しいですよね。
ビタミンEは、血行を良くする働きや、肌の表面の油分膜の形成を助け、水分の蒸発を防ぐ働きをします。そのため、肌の潤いを保つサポートをしてくれます。また、ビタミンB6は皮膚の新陳代謝を促してくれます。新陳代謝が促進されると、古い角質が排出されシミやそばかすを抑止するなどの効果があります。
大豆は体を潤しながら、しっかりと栄養補給も期待できる嬉しい食品。カサカサに乾燥しがちな肌を何とかしたい!と悩まれている方は、クリームやオイルなどで保湿するだけでなく、じっくり体の中から潤すことが大切です。
美肌・美髪作用
大豆や大豆製品など、手軽に摂れるものに多く含まれている「大豆イソフラボン」。大豆イソフラボンとは、「胚軸」と呼ばれる、生長すると芽になる部分に多く含まれる抗酸化物質の一種です。大豆イソフラボンは、肌の調子を整える「美肌ホルモン」であるエストロゲンの働きを補い、若々しい肌を作る機能をサポートしてくれます。
大豆イソフラボンに含まれているエストロゲンには、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促して、肌をなめらかに美しく保つ働きがあります。加齢とともにエストロゲン分泌が低下することによって、肌に潤いやハリをもたらすコラーゲンや、ヒアルロン酸をつくる力が低下。その結果、しわやたるみなど、肌の老化現象が進みやすくなってしまいます。
さらに、大豆イソフラボンには抗酸化作用という機能があります。紫外線やストレスなどで、体内に発生する活性酸素が肌の細胞を攻撃すると、コラーゲンが酸化・分解され、みずみずしさやハリが失われてしまいます。このコラーゲンの分解を抑制することで、美肌効果が得られるのです。そのため、大豆イソフラボンはエイジングケアに有効だと考えられています。
また大豆イソフラボンは、腸内細菌の力によってエクオールという成分を生成します。このエクオールは、女性ホルモンに似た作用があるため、髪の毛のハリや艶を良くしたり、豊かな毛髪へと導いてくれます。
腸内環境を整える働きがあり、健康面でも期待されている
ストレスや生活習慣などで、腸内環境が乱れて便秘になると、腸内には有害な菌が増殖し、ガスや活性酵素の発生を促してしまいます。それらは血液を通して全身に運ばれ、新陳代謝を滞らせる原因に。その結果、ニキビや肌の老化などの悪循環に繋がります。
大豆に豊富に含まれている食物繊維は、便秘を改善する働きがあるほか、満腹中枢を刺激してくれるため、食べすぎを防止できます。ダイエットをしている女性にとっても嬉しい存在ですね。
食後に血糖値が急上昇することによって、血糖値を抑えるために、インスリンというホルモンが必要以上に分泌されます。このインスリンは、脂肪を合成する働きがあるため、結果として太りやすい状況を作り出してしまうのです。大豆は、血糖値の上昇が緩やかな「低GI食品」に分類され、大豆を始めとする大豆食品は、糖尿病や肥満の予防といった健康面においても注目されています。
低カロリー、低脂質でダイエットにも効果的
食品に含まれるたんぱく質は、動物性たんぱく質と、植物性たんぱく質の2種類に分けられます。そして植物性たんぱく質とは、豆類をはじめとする、植物性の食品に含まれるたんぱく質のことを指します。
動物性たんぱく質が含まれる食品は、高カロリーで脂質も高めですが、植物性たんぱく質が含まれる食品は、低カロリーで低脂質なものが多い特徴があります。そのため、ダイエット中の食事にもおすすめです。大豆を使って作る糖質を抑えたレシピは豊富にあるため、ダイエット中でも飽きの来ない満足感のある食事が摂れます。
蒸し大豆、豆腐、おからなどを使って作れるレシピは、バラエティの豊かさも魅力。たとえば「蒸し大豆のスープ」や「「豆腐のハンバーグ」など、ヘルシーで満足感があり、おいしい料理が人気です。また納豆や豆乳のように、調理の必要がなく、手軽に取り入れられる大豆食品は、忙しい方にとっても嬉しい存在ですよね。
まとめ
“畑の肉” と呼ばれるほど、バランスの取れた栄養が摂取できる大豆。美肌やダイエットにも効果があるとされ、美容を意識している方にとって嬉しい効果が期待できます。この記事を参考に、さまざまな美容効果があるといわれる大豆をぜひ取り入れてみてくださいね。